モンスターズ・インク : 新作映画評論

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新作映画評論

モンスターズ・インク モンスターズ・インク 2002年3月2日より、丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

“ストーリー構築に3年間”の成果を見るべし

別にフル3DCGアニメーションに限った話ではないのだが、長編映画を製作するならば、十分に練り込まれた脚本が必要だ。そうでなければ、どれほど優れたCG技術を持ってしても、観客に感動を与える映画は生まれない。

このことを最も重視しているのが、ピクサー・アニメーション・スタジオである。同社のフル3DCG長編第4弾「モンスターズ・インク」には、5年もの歳月が費やされており、その内の3年間がストーリー構築のために使われている。

その物語には、まったく穴が無く、非常に新しいパターンのストーリーに出会ったという感想を持った。あえて分類するなら、バディムービーとサラリーマンものコメディの組み合わせと考えられるし、往年のカートゥーンの要素も感じられる。

とは言うものの、子供の悲鳴をエネルギー源にしている発電会社とか、人間の子供は非常に有毒だと信じているモンスターの社会という発想はすこぶるユニークで、実際のアメリカ社会に起こった“あの事件”と重なる現代性も感じられる。こういったストーリーの面白さで、観客はぐいぐい引き込まれていき、エンディングには思わず涙が浮かんでしまうという、娯楽作品としては理想的な仕上がりになっている。

大口孝之

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ABOUT THE MOVIE

  • モンスターズ・インク 画像
  • モンスターズ・インク
  • モンスターズ株式会社は、人間界に侵入して人間の子供の悲鳴を採集、それをエネルギー源にモンスターシティに電力を供給する会社。しかし、子供はたいへん有害なので、シティに連れ帰ることは禁止されている。同社のエリート社員、サリーはみんなが憧れる悲鳴採集の名人だが、ある日、人間の子供、ブーが、彼についてシティに来てしまう。「トイ・ストーリー」の監督、ジョン・ラセターが製作総指揮を担当。
  • 原題:
    Monsters, Inc.
    監督:
    ピート・ドクター、リー・アンクリッチ、デビッド・シルバーマン
    脚本:
    ダン・ガーソン、アンドリュー・スタントン
    製作総指揮:
    ジョン・ラセター、アンドリュー・スタントン
    音楽:
    ランディ・ニューマン
    出演:
    ジョン・グッドマン、ビリー・クリスタル、メアリー・ギブス、スティーブ・ブシェーミ
    2001年アメリカ映画/1時間32分
    配給:
    ブエナビスタ
  • 2002年3月2日より、丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C) DISNEY/PIXAR

モンスターズ・インク

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