結婚しない女

解説

 ニューヨークに暮らす夫婦エリカとマーティン。夫マーティンはウォール街の証券マン、エリカは画廊で働き、ふたりの間には15歳の娘パティもいた。ある時、エリカはマーティンから浮気していたことを告げられ、ふたりは離婚することに。その後、エリカは画家のソールと知り合い、愛しあう仲になるが……。ヒロインが離婚を経て、やがて自立するまでの姿を描いた物語。公開当時は女性映画ブームの代表作として注目された。

1977年製作/130分/アメリカ
原題:An Unmarried Woman

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第36回 ゴールデングローブ賞(1979年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演女優賞(ドラマ) ジル・クレイバーグ
最優秀監督賞 ポール・マザースキー
最優秀脚本賞 ポール・マザースキー
最優秀作曲賞 ビル・コンティ

第31回 カンヌ国際映画祭(1978年)

受賞

コンペティション部門
女優賞 ジル・クレイバーグ

出品

コンペティション部門
出品作品 ポール・マザースキー
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映画レビュー

4.0硬派な女性映画

2023年5月2日
PCから投稿

公開当時流行語になった作品です。
最初の方はありきたりの大人の恋愛ものだなあ、と感じましたが、中盤から話が展開します。女性の自立が主題なので全体的にカチッと堅めに仕上げています。
この作品は、とにかくNYです。NYの雰囲気がにじみ出るような演出が印象的でした。

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越後屋

3.5離婚から始まる女性のターニングポイントを写実したマザースキー監督の佳作

2020年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

円満だったはずの夫婦が、夫の突然の浮気告白で離婚する。その後の妻の動揺と新たな生き方を描いた、女性が自立するための道のり。それが現代の自由都市ニューヨークではどうなるかを模索した、現実的な視点がいい。と言って深刻な映画ではなく、主人公と恋人のいる15歳の娘とのやり取りはユーモアもあり、妻の前で良心の呵責なのか、泣きながら愛人がいる告白をする夫の無様な姿も可笑しいし、どこか哀れでもある。ポール・マザースキー監督の写実的な演出タッチが、すんなりと映画の世界を身近なものにしている。幸せということの不確実性を面白く描きながら、その為の飽くなき欲求の切実さが痛いほど伝わる女性映画の佳作。
  1983年 10月22日

この作品が公開された1978年は、それまで男性優位の題材が多かった映画制作のひとつの分岐点に位置すると思う。「愛と喝采の日々」の原題である”ターニングポイント”という言葉が僅かながらムーブメントを起こし、女性映画の優秀な作品が創られるようになった。それに対して、男性向け映画の代表は、スピルバーグの「未知との遭遇」とルーカスの「スター・ウォーズ」だった。女性の自立の現実的な問題意識に対して、スペース・ファンタジーという非現実的な空想の題材が象徴的であった。それは、一種の逃げではないか、と当時危惧したがどうだろう。
古い価値観では、女性の幸福は結婚が最終目標だった。その後は、家事と育児に追われて、気が付いたときは既に人生の終わり近くで、極端に言えば後は死を待つのみ。この映画の良いところは、既婚女性にもターニングポイントがあり、幸せは自分で勝ち取るものという、素朴で率直なメッセージが優しく込められている点である。そんな男性映画も今は必要な時代になってきたように思うが、どうだろう。

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Gustav

4.5なかなかリアル

2010年2月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

幸せ

自分だけは幸せで順調な結婚生活を送れていると思っている女性。突然夫に愛人がいると泣きながら告白され、離婚するハメに。

呆然として、怒りをどこにぶつけたらいいのかわからない。感情のコントロールが上手く出来ない。言葉にならないもどかしさがリアルに表現されてます。
15歳の娘の複雑で不安定な様子もリアル。

ただ…ラストの選択はこれでいいのかな?と思ってしまう。私が彼女の立場だったら、ついていってしまうかも…(^_^;)

元祖 SEX and the CITY のような雰囲気だけど、奇抜じゃなくリアリティがあって良いです。観て良かった。

女性一人での鑑賞にオススメ☆

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krtek
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