劇場公開日 2004年7月24日

キング・アーサー(2004) : インタビュー

2004年7月28日更新

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キーラ・ナイトレイ インタビュー

――これまでの出演作を観ると、おてんばな女性キャラクターの役が多いですよね。いつも男性グループと一緒に行動しているような。

「確かにそうね。『ベッカムに恋して』の場合は女性グループと一緒だったけど、みんな男の子みたいな性格だったし。たぶん私自身が男の子っぽい性格から、男性グループと一緒にいたほうが落ち着くのかもしれないわね」

――この路線でずっといくつもりですか?

「次の『The Jacket』(エイドリアン・ブロディ共演のサスペンス映画)では、アルコール依存症のウェイトレス役をしてるの。それって男の子っぽいのか女の子らしいのか、どっちかよくわからないんだけど(笑)」

――(笑)

「女優としてはなるべく作品ごとに違った役をやりたいなって思ってるんだけどね。その差は極端なほうがいいと思ってるぐらいで。ただ、いち映画ファンとしては、強い女性キャラクターがもっといてもいいのになって思う。だから、そういう役柄をときどき演じられるのはとても嬉しいことだし、同時に、女の子っぽい役や貴婦人的なものもやるのも楽しい。女優としては、いろんな役を取り混ぜていけたらいいなって思ってる。

でもね、本音を言っちゃうと、つい最近まで作品を選ぶことなんてできなかったの。オファーされたものをただやっていただけでね。仕事がもらえるだけで嬉しかったし。結果的にはこれだけ違った役柄をやらせてもらえて、素晴らしい経験をさせてもらった。おまけに今では選択する自由まで与えられて、本当にラッキーだと思う。

今、私が作品選びをする唯一の基準は、自分が観たい映画かどうかということだけなの。いったん映画に関わることになったら、自分の人生におけるある程度の期間をその作品に捧げることになるわけじゃない? 3カ月から半年間、長いものになると9カ月間も拘束されるわけだから、個人的なコネクションを感じるような作品を選ばざるを得ない。そして、いったん決めたら、あとは周りを信頼して全力を尽くすだけなの」

――猛スピードでスター街道を走っていますが、今の立場をどう思われますか?

「実は立て続けに仕事をしてるんで、客観的にとらえたことがないの。もしそれをやったら気が動転しちゃうと思うしね。女優として生活することは子供のころからの夢で、それが実現している今は、最高としか言いようがないわ。

でもね、今の状態がずっと続くだなんて思ってないの。この業界ほど変わりやすいものもないし、だいたい、女優として10年間活動できたら、それはミラクルに近いことじゃない? たいていは5年かそこらで俳優業に見切りをつけて、別の職業に転職したりするものだから。名声なんてものは一瞬で消えるものだから、私としては、限りある時間を心から楽しもうって思ってるの」

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