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香港映画。
警察とマフィアの抗争。
こう来ると、頭に浮かぶのは「男たちの挽歌」シリーズ。
「インファナルアフェア」を観る前は、情報ナシに頭を空っぽにしていたので、てっきり「男たちの挽歌」のような映画だと思っていた。
それが、良い意味で見事に裏切られた。
「男たち~」に比すれば、圧倒的にアクションシークエンスは少ない。
派手に銃弾が飛ぶわけでもなければ、鳩だって出てこない。
確かに、「ハードボイルド・新男たちの挽歌」では潜入捜査官が題材ではあったものの、「インファナルアフェア」が決定的に「男たち~」と違うのは、アクションが見せ場ではなく、「人間の表情」が見せ場であることではないか。
トニー・レオンの悲しみと憂いを帯びた表情とアンディ・ラウの誇りを感じると同時に恐ろしいまでの冷徹な瞳の演技には、千の銃弾以上の存在感がある。
そして、「男たち~」に勝るとも劣らない凄みのある作品になっている。
ストーリー展開態は、さほど、背筋がゾクゾクするほどの緊迫感はないが、エリック・ツァン演じるマフィアのボスと、前述の二人、トニー・レオンとアンディ・ラウの3人の演技の凄み、緊張感が常軌を逸している。
この3人の誰か一人が違うキャスティングであれば、この作品は、ここまでのものにはならなかったような気がする。
(精神科のリー先生を演じるケリー・チャンは反則的な美しさ)
映画はしっかりした物語が、あってこそだが、インファナルアフェアは、これはこれでキャストが映画を背負った作品といえるかもしれない。

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この映画は、作品自体の総合的な出来はいたってB級。言い換えると、すごく良く出来たB級映画なのです。演出もこれといって心に残ることはないし、限りなくハリウッド的につくった香港映画ということで(いちよう仏教を調味料でいれてますが)、香港ならではの個性もあまりない。
それでも矛盾したかのように心に残ってしまうんですね。
とどのつまり、ストーリーを組み立てるスクリプトが抜群。そしてストーリーテラーの俳優陣。その中でもトニー・レオンとアンディ・ラウ、そして名前は知らないがマフィアのボスをやった三人の演技が素晴らしいのです。
なかでも、さらに、神々しいオーラを放ったナチュラル演技派トニー・レオンは完全に画面を牛耳ってると言っても過言ではありません。昔から知ってましたが、まさかここまでいい役者だとは思いませんでした。「花様年華」でアジア人として初のカンヌを取った俳優というステータスは、ここまで人を変えるものなんですね。