ハッカビーズ : 新作映画評論

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ハッカビーズ

劇場公開日 2005年8月20日
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ハッカビーズ 8月20日より恵比寿ガーデンシネマほかにてロードショー

誰にも共感されたくない監督の唯我独尊ドラマ

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詩作で環境保護を訴える青年アルバートが大手スーパーマーケットの広報担当者の出現によりで自我喪失の危機に直面。彼が“哲学探偵”に自分探しを依頼したことから事態は奇妙な方向へつっ走る。

と書くと、一応は筋が通った話のようだが、監督が何を伝えたいのかは謎。オタクな主人公や彼を取り巻く全キャラクターの底が浅く、誰にも共感できない上、笑えないんだからコメディとしても失敗だ。実存主義を強調するセリフも上すべりだし、役者陣のわかった風な演技も鼻につきまくり。軽薄なキャラクターを唯一わかっているのは、ジュード・ロウくらいか。さすが、骨の髄まで色男! それにしても、映画と観客がこれほどコネクトできない映画も珍しいのではないだろうか。長編デビュー作「Spanking The Monkey」から危惧していたデビッド・O・ラッセル監督のオナニー演出だが、ついに頂点に達した感もある。観客に理解してほしくないとすら感じさせる自己陶酔の世界! 彼さまというか、唯我独尊というか……。

「この手の作品は映画通しかわかんない」なんて一席ぶつ批評家もいるだろうが、その思い込みが超かっこ悪ぃ。したり顔で通ぶりたい人に見せたい1本だ。

山縣みどり

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