劇場公開日 2002年11月23日

ハリー・ポッターと秘密の部屋 : 特集

2002年11月18日更新

さて、「ハリポタ」といえばキャラ人気が高いところも見逃せないポイント。そこで主役のハリーに次ぐ人気を誇る紅一点ハーマイオニー・グレンジャーに注目! 彼女の魅力を、ちょっと熱く探ってみたぞ。

僕らのハーマイオニー、今回の見所はココだ!

(編集部)

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ハリーとロンは本作でともに声変わりしているし、顔つきも少し大人っぽくなった。紅一点のハーマイオニーも、顔つきがややほっそりとした上、ただでさえ理知的なその瞳はますます知性の輝きをましている。12歳という設定年齢(演じるエマ・ワトソンは11歳!)よりも大人びてみえる瞬間がいくつかある。

ちょっと生意気で強気なところが彼女の特徴だが、それは薄れたかもしれない。しかし、そんな彼女がドラコ・マルフォイに侮辱され、悔し涙をにじませるシーンは、12歳の女の子の素顔がちらりと見えたりもする。

思うに、彼女の人気要因のひとつは、生まれながらして魔法界に暮らしていたわけではないのに常にトップの成績を保っていることだろう。それは「生まれや境遇には関係なく、がんばれば誰でもできる」ということを暗に体現しているからであり、マグルである我々も魔法世界で活躍できるんだ……という身近な象徴でもあるからなのだ。ハリーは魔法界におけるヒーロー。ロンは生まれつきの魔法使い一族。では、ハーマイオニーは? そう、彼女は全く我々と同じ、普通の生活を送っていた少女なのだ。だからこそ我々は彼女に親近感を抱き、応援したくなるのである。もし彼女が生まれながらに魔法使いの家で育った優等生だったら、今ほどの魅力はないのは間違いない。常にたゆまぬ努力でトップを保っているからこそ、普段の自信も裏打ちされているのである。……もちろん彼女が無類の勉強好きっていう特徴もあってだけどね。しかも両親は歯科医。もともと頭は悪くないんだろうね。

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さらにその上で、学業とは別に、主人公ハリーのよき理解者であり、事件の解決にも力を発揮するあたりがかっこいいのだ。

原作を読んでいる方はご存知と思うが、今回、とある事情で終盤に出番がほとんどないので、活躍の場が少ないと思われがち。ただし、そこに行き着くまでの要所要所で彼女の知恵、知識がハリーを導いていたのは一目瞭然。前作以上に頭脳派としての地位を確立しているのだ。校則を破らないことが全てだと思っていた前作に比べ、ポジティブになっているので、校則というたがから外れた彼女はますます飛躍していくのである。「図書館にいけばなんでもあると思ってるんだ」とロンに言われているが、しかし、膨大な資料の中から適切な解答を導きだすのは、誰でも彼でもできることではないのだ。将来は司書?

で、本作で決定的なのは、事件の解決に迷走するハリーに「君の力が必要なんだ」と言わしめたこと。ハーマイオニーを演じるエマは言う。

「男2人に女が1人という場合、誰がボスがはっきりさせてやらなきゃダメでしょう?(笑)」

大丈夫、2作目にしてすでにハーマイオニーは男2人にしっかり頼られる存在に成長しているのだから!

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