ハリー・ポッターと賢者の石 : 映画評論・批評

ハリー・ポッターと賢者の石

劇場公開日 2001年12月1日
2001年11月15日更新 2001年12月1日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

ライバルは「指輪」じゃなくて「スター・ウォーズ」?

画像1 (C) 2001 Warner Bros. All Rights Reserved.

ハリポタの特徴は、英国的な児童文学ファンタジーの伝統と、アニメ的な(おたく的な)軽さ/俗っぽさを融合させたこと。ポケモンやパワーパフガールと同時代のポップな学園ファンタジー。日本製マンガ/アニメと同じ文脈に置いてもほとんど違和感がない。

その意味で、クリス・コロンバスの映画版は英国の歴史と伝統を(あるいは原作の英国っぽさを)リスペクトしすぎている気もするが、アメリカの観客にとってはまさにそれがファンタジーなのだと思えばこれはこれで正解か。

いずれにしても、主役3人のキャラを完璧に掴んだ時点で、この映画の成功は約束されている。ダニエル・ラドクリフのハリーはもちろん、ロン(ルパート・グリント)もハーマイオニー(エマ・ワトソン)もすばらしい。

お子さま映画にもファミリー・ムービーにもせず、万人向けの作品に仕上げた手腕は賞賛に値する。

難点は、少々長すぎるのと、原作に忠実過ぎること。小説で読んでも説得力がなかったクィディッチのルールなんか、映画で見るともっと説得力がないもんなあ。1本の映画としては、クライマックスが著しく盛り上がりに欠け(チェスの場面はダメすぎ)、竜頭蛇尾の印象もあるが、シリーズ第1作としてはとくに致命的な傷にはならない。ジョン・ウィリアムズの音楽ともども、すでにインスタント・クラシックの風格だ。ライバルは「指輪(ロード・オブ・ザ・リング)」じゃなくて「スター・ウォーズ」?

(大森望)

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3.9 3.9 (全41件)
  • 1作目 ハリーポッターは世界観が素晴らしい。 この世界観に慣れない人はこの大作は観ててもつまらないと思う。 始まりの1作品目という事で、それぞれのキャラクター紹介みたいな感じになってる。 それにし... ...続きを読む

    ノビ ノビさん  2018年1月12日 22:05  評価:3.0
    このレビューに共感した/0人
  • まぁまぁ ハリーポッターが行く先々で、あのハリーポッター!みたいな反応をされるのはナゼ? ...続きを読む

    おこげ おこげさん  2017年12月5日 04:19  評価:3.0
    このレビューに共感した/0人
  • 王道ファンタジー 内容を知らなくても、名前はみんな知ってる『Harry Potter』 全ての魔法の始まりのこの賢者の石。幼稚園の頃に初めて見て、何度観たでしょう。少なくとも20回は観てるはず。 本も何度も読んだ... ...続きを読む

    舞台っ子 舞台っ子さん  2017年10月21日 15:25  評価:5.0
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