ゴーストライダー : 新作映画評論

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ゴーストライダー

劇場公開日 2007年3月3日
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ゴーストライダー 3月3日より日比谷スカラ座ほか全国東宝系にてロードショー

アメコミ映画はアメリカ神話の現在形である

画像(C)2007 Columbia Pictures Industries, Inc.
All Rights Reserved.

つまりは、オートバイに乗った燃えるガイコツの話。思わず笑っちゃいそうなネタなので、随所にギャグが仕込んである。が、本作は「アメコミ映画はアメリカ神話の現在形である」と誇らかに宣言する映画でもある。

もともとアメコミは、同じキャラを数十年に渡って複数の作家が描いていく一種のアメリカ神話。その神話性を、監督マーク・スティーブン・ジョンソンは初代ゴーストライダー=西部劇のカウボーイと2代目=チョッパー・バイカーを遭遇させて強調する。アメコミ映画にマカロニ・ウェスタンを加え、キャストには西部劇の名優サム・エリオットと、「イージー・ライダー」でアメコミヒーローの名キャプテン・アメリカを名乗ったピーター・フォンダを配して映画史も踏まえ、ラストにこのアメコミの原点であるカントリー・ウェスタンの名曲「ゴーストライダー・イン・ザ・スカイ」を鳴り響かせて、ここから始まり、今はこうだ、とアメリカ神話の現在を高らかに歌い上げるのだ。

主人公が悪魔に魂を売るとき、カメラが引くとそこは黄昏の四つ辻。そうだった、ブルースが生まれた頃から悪魔に魂を売るのはこんな場所だった、そんな思わず腑に落ちる神話的意匠に満ちている。「デアデビル」もそうだったが、この監督の原典へのまっすぐな愛が見る者の胸を打つ。

平沢薫

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