エターナル・サンシャイン : 新作映画評論

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エターナル・サンシャイン エターナル・サンシャイン 3月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

カウフマンの脚本にしては物足りなさを感じるが

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監督のゴンドリーとその友人ビスマスの原案が作品の出発点であるためか、カウフマンの脚本にしては物足りなさを感じる。ジョエルがクレメンタインと過ごした時間が逆行したり、記憶の中の彼女を守るために少年時代に連れ去るといった発想は、確かにユニークだが、入り組むのはあくまで時間であって、彼らの心の方は、複雑に揺れるというよりは、状況に応じて意外とシンプルに変化していく。

これまでのカウフマンの主人公たちは、耐えがたい自己嫌悪と抑えがたい欲望の狭間で、妄想を膨らませ、暴走を繰り広げてきた。それは、自分という枠組みすら危うくする妄想や暴走であり、ドラマには着地点が見えない緊張感があった。この映画の男女は、そういう次元には踏み出さない。だから結果がどちらに転んでも、一応は安心して見ていられる。

但し、カウフマン的なキャラクターが皆無というわけではない。ラクーナ医院の技師パトリックは、危うい緊張感を漂わせている。クレメンタインに恋をした彼は、ジョエルの記憶や私物を密かに自分のものにし、彼女との運命的な出会いを演出しようとする。筆者には、泥沼にはまりかけた彼の方が、カウフマンの主人公に相応しいように思えるのだ。

大場正明

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ABOUT THE MOVIE

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  • エターナル・サンシャイン
  • 「ヒューマンネイチュア」のミシェル・ゴンドリー監督が、同作と同じチャーリー・カウフマンによるユニークな脚本を映画化。ジョエルは元恋人クレメンタインが、ラクーナ医院で特定の記憶だけを消去する施術を受けてジョエルの記憶を消したことを知り、自分も彼女の記憶を消そうと同じ施術を受ける。だが、クレメンタインを忘れたくないジョエルの深層意識は施術に反抗、自分の脳内のクレメンタインの記憶を守ろうとする。
  • 原題:
    Eternal Sunshine of the Spotless Mind
    監督:
    ミシェル・ゴンドリー
    脚本:
    チャーリー・カウフマン
    撮影:
    エレン・クラス
    美術:
    ダン・リー
    音楽:
    ジョン・ブライオン
    出演:
    ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソン
    製作国:
    2004年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間48分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • 3月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

エターナル・サンシャイン

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