劇場公開日 2007年1月20日

「豪華すぎるキャスティングと、それを無駄にしない脚本で賞」ディパーテッド 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5豪華すぎるキャスティングと、それを無駄にしない脚本で賞

2017年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

マーティン・スコセッシ監督作品の中では1番他人にお勧めしたい作品。
誰が見ても、ハズレという思いが無く楽しめる作品に思える。

警察とマフィア、互いに若手を潜入させ、巧みに情報源を使いそれぞれが潜入者を突き止めようとするサスペンス。
機転を利かせて知的に動くキャラクターがぴったりのマット・デイモンと、苦悩を抱えながら奮闘する、ちょっと守りたくなる弱さも兼ね合わせるディカプリオ。
若手役のこの2人でさえ超豪華なのに、それを取り巻く警察やマフィアの面々も非常に豪華な演技派で固めてきてるもんだから、キャスティングだけでもお腹いっぱい。

サリヴァンとビリー、どちらか寄りの視点で描かれず双方の迷いや喜びを絡めてストーリーが展開されていくので最後までどっちを応援していいか分からない(笑)。
恋愛面で言えばビリーの方に心が傾くんですけどね。個人的にね。
惹かれながらも、ここがくっついて終息するって事はないんだろうな~と思わせてくれるのが自分好み。

糸を手繰り寄せていくようでかゆいところには手が届かず。
それでも少しずつ真実に近づいていきながら、心も身体も消耗していく主人公2人から目が離せない。
終盤からのストーリーの加速度がめまぐるしいけれど、ついていけない!とまでは思わせないから心地よい。
ラストはかなり衝撃のシーンも待ちかまえているけど、観賞後に決して後悔させない1本。

コメントする
幸ぴこ