劇場公開日 2003年1月25日

「マイケル・ムーア(ハリセンボン春菜の 「マイケル・ムーアじゃねぇよ!」 の元ネタとなった映画監督)によるドキュメンタリー」ボウリング・フォー・コロンバイン みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5マイケル・ムーア(ハリセンボン春菜の 「マイケル・ムーアじゃねぇよ!」 の元ネタとなった映画監督)によるドキュメンタリー

2015年4月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

怖い

米国社会の銃問題を、鋭い斬り口で描いたこのドキュメンタリー映画最大の見せ場は、傍若無人の突撃精神で取材を敢行するマイケル・ムーアと、当時の全米ライフル協会会長だったチャールトン・ヘストン(『ベン・ハー』)とのガチンコ対決の場面だろう。
劇映画以上のドラマチックな盛り上がりに、観客は画面から目が離せなくなる。

当初は悪あがきを見せていたヘストンだったが、遂にはムーアの質問に答えられなくなり、すごすごと自分の城とも言える邸宅に逃げ帰る姿には、かつての豪快なマッチョ・スターの面影はなかった。
もはや彼は朽ちかけた歴史的建造物なのかもしれない。
その後ヘストン(‘08年に死去)は会長職を引退したという。

しかし、世界中で様々な物議を醸したこの作品が公開されて以降も、米国では銃器がなくなる兆しすら見えて来ない。
理想と現実とのギャップはまだまだ大きいのだろう。
個の生命よりも国の繁栄を尊ぶ愚かな国である。

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みつまる。