劇場公開日 2000年12月16日

13デイズ : インタビュー

2000年12月4日更新

ケビン・コスナー インタビュー

編集部(協力:ヘラルド映画)

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本作で、ケビン・コスナー演じるケネス・オドネル大統領特別補佐官は、無論実在の人物である。だが、実際には国内政策を主に担当していた人物であり、映画の中で対ソ政策にあたるエクスコム(国家安全保障会議緊急執行委員会)のメンバーではあったが、発言はしていないという。つまり彼の役回りは、ケネディ兄弟の影で、彼らに助言を与えるアドバイザー的なものである。

「オドネルのような、人々の関心が薄い歴史上の人物はたくさんいる。あのとてつもない緊急事態において大統領の真の友であり補佐官であった彼は、歴史の証言者とも言えるね。この映画はジャック(ジョン・F・ケネディ)やロバート(・ケネディ)が黄金のように輝く瞬間を見る機会を我々に与えてくれる。私の役は、この物語における窓みたいなものだ。その窓から一度この物語に入ってしまえば、観客が見るのはいかにしてこの2人の人物が世界を救ったかという姿なんだ。人類史上これほど身震いする事件が、ほんの少数の人間たちの言葉に左右されるものであったことは驚きだ。そこでの発言をひとつ間違えば、未来はがらりと変わってしまう。なんとも驚くべきことだ」

実際のケネス・オドネルは、ハーバード大学でロバート・ケネディと同じフットボール部に所属し、ロバートの兄ジャックの選挙活動に参加した経歴を持ち、この兄弟とは非常に長い交友関係を持っている。

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「3人の関係を表現することが、演技の核だったんだ。お互いへの敬意、意見を容易に撤回しない覚悟、決して嘘をつかない正直さにスポットライトを当てたかった。これが彼らの友情の本質であり、これがあるから3人は固い絆で結ばれていたんだと思う。たいていの人は大統領の権力には及ばないと考えて、ただ慇懃に接し、無難な意見を言うだろう。でもオドネルは違う。彼の仕事は大統領に率直な意見を述べることであって、彼はそれを実行した。ここが僕の最も好きなところだ。実際にホワイトハウスの関係者と話をしたことがあるけれど、彼らも、大統領と補佐官たちの密室での関係のありかたをこの映画はよく捉えていると思うと言ってくれたよ」

監督のロジャー・ドナルドソンによれば、ケビン・コスナーはこの作品の脚本を痛く気に入り、どんな役でもいいから出演したいと申し出たという。

「脚本を読んだとき、この映画は特別なものだとすぐに分かったし、もし映画の仕事を続けていくならば、是非とも自分のフィルモグラフィーのひとつにしたいと思った。プロジェクトに関係してきた全ての人々の中で、『この映画をただ作りたいんだ』と言い続けてきたのは僕だけなんだ。そして、作品の中の何も変えたくなかった。僕の仕事は、この映画で光り輝くことではない。世界を救ったのはジャックとボビーなんだからね」

インタビュー2 ~「13デイズ」

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