映画館の再生事業という、映画みたいな話 : メイキング・オブ・ミニシアター

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コラム:メイキング・オブ・ミニシアター - 第1回

2014年6月18日更新

第1回:映画館の再生事業という、映画みたいな話

みなさま、はじめまして。杉本穂高と申します。4月26日に厚木にオープンした新しい映画館「アミューあつぎ映画.com」の副支配人をやらせていただいております。映画興行の経験のない僕が、なんの因果か映画館の経営に携わることになりました。この連載では、なかなか知ることの出来ない映画館の運営の裏側や苦労話をガッツリとお話したいと思っています。さらには映画興行の現状や、将来への展望など、僕なりの考えをここでお話させていただければと思います。

そして、1人でも多くの方に映画館の魅力、そして可能性をお伝えできればいいなと思っています。

僕が副支配人として就任したアミューあつぎ映画.comシネマは、本厚木駅から徒歩5分のアミューあつぎの9Fにあります。4月26日にオープンしたこの新しい商業施設は、2008年まで厚木パルコとして運営されており、やはり9Fに映画館がありました。やがて、パルコの閉店に伴い映画館も一度は閉館しました。しかし、映画館の存続を願う声も多くあり、ビルの閉鎖後も映画館の設備はそのまま残されていました。その設備を活かして、新たに生まれ変わったのが僕の勤める映画館です。

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一旦は閉館した映画館を再生する、というニュー・シネマ・パラダイスのような物語をリアルに体験できるなんて滅多にないこと。映画好きならやはり心踊るような話です。(でも、エンディングのようにまた閉館、なんてことにはしないですよ、当館は)

僕は厚木市の隣、伊勢原市の出身ですので、子どもの頃、よく厚木には遊びに行きましたし、映画館にももちろん行っていました。厚木にかつてあった映画館は自宅から一番近い映画館だったのです。ここは僕のスクリーン体験の原風景とも言える場所です。自分の原点ともなった映画館の再生に携わることができるのは、映画人としてはこの上ない喜びです。買ってでもすべき苦労だと思いました。

しかし同時に非常に大変な仕事でもあります。ここは昨今主流のシネコンではありません。ミニシアターや名画座が生き残るのが大変に難しくなっている時期です。

まだオープンして一カ月半ですが、その難しさ、というのは日々感じます。しかし、手応えも感じています。この街には映画館の復活を心待ちにしていた方々がたくさんいます。そんな人たちに僕も支配人も、随分と助けられています。

この連載では、映画館経営素人の我々の悪戦苦闘の記録を中心に、それだけに留まらず映画興行全体の現状から将来について、そして映画館という末端から見える、映画というコンテンツのこれからについて僕なりの考えを語っていこうと思います。

当館のことだけでなく、映画興行全体に対して、ひとつの提言になるような連載を目指していきます。

今回は、劇場内を軽くご紹介します。

当館の特徴はロビーがとても広いこと。ミニシアターでこんなにロビーが広いのは珍しいでしょう。

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9Fから厚木の街を見渡すことができます。

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ソファでくつろげるスペースもあります。とても座り心地のいいソファです。

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喫煙所もありますよ。

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次回は劇場内もご紹介します。そのうち映写室などもお見せしたいと思います。

それでは、今日はこの辺で。またのお越しをお待ちしております。

[筆者紹介]

杉本穂高

杉本穂高(すぎもと・ほたか)。アミューあつぎ映画.comシネマ副支配人。中学時代部活を引退したあと、ヒマを持て余して映画にハマる。高校時代は学校にいるより、映画館にいる時間の方が長かった。ハリウッド映画も日本映画もヨーロッパ映画もアジア映画も古典も実験映画もアニメも何でも好き。

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