
陽光溢れるビーチは、眺めただけ
ティム・バートン監督の最新作「チャーリーとチョコレート工場」の取材で、はるばるバハマまで行ってきた。出不精のぼくにはバハマとハバナとの区別がつかなかったほどなのだが、前者、つまり今回行ったほうはカリブ海にある有名なリゾート地で、移動時間も乗り継ぎ時間を差し引けば、ニューヨークに行くのとほとんど同じだった。
映画とはまるで関係のないリゾート地がジャンケット場所に選ばれたのは、主演のジョニー・デップが「パイレーツ・オブ・カリビアン2・3」の撮影を行っていたからだ。しかし、同作は相次ぐトラブルにより数週間前から撮影が中断し、ジョニデのスケジュールはぽっかりと空いていたのである。でも、「いつも通りロサンゼルスでやってくれたらよかったのに」なんてぼやくのは自分だけで、他の記者は家族や恋人同伴ですっかりバカンス気分。取材が終わるやいなや、海やカジノに飛び出していった。
一方、ぼくはというと、インタビュー以外の時間はホテルの部屋に引きこもっていた。むっとする熱気は外出したい気持ちを萎えさせるには十分で、おまけにホテル内のカジノは煙草が苦手なぼくにはガス室のような場所だった。ホテル内のレストランも、サービスも味も値段に見合っているとはとても思えなかったので、ルームサービスにした。
「チャーリーとチョコレート工場」のジョニー・デップ
たぶん、リゾートに来たら、ビーチサイドで日焼けをしながら、小さな傘の入ったカクテルを傾けるのが正解なのだろう。でも、1人だったし、バカンス気分に踊らされるのもなんとなく癪だった。結局、みんなが透き通った海で泳ぐのを眺めながら、キーボードを叩いていた。振り返ってみても、つくづくつまらない時間の過ごし方をしてしまったと思う。
ちなみに、インタビューのほうは最高だった。ジョニデがすごいのは、誰に対しても、いつでも公平に接していることだ。取材中、カメラの回っているときだけ作り笑いを浮かべるセレブとはわけが違う。肝心のインタビュー内容に関しては、近いうちにどこかで。


