【D23 EXPOレポート】アニメ映画編 : FROM HOLLYWOOD CAFE

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コラム:FROM HOLLYWOOD CAFE - 第266回

2015年8月19日更新 小西未来

第266回:【D23 EXPOレポート】アニメ映画編

先日、米アナハイムで行われたD23 EXPOに参加した。2年に1度行われる“究極のディズニーファン向けイベント”は2009年に発足した比較的新しい催しだ。僕は11年からの参加で、13年に続き、今回が3度目となるわけだが、回を追うごとに質・量ともに充実しているのを感じる。とくに今年は、12年にルーカスフィルムを買収して以来、着実に準備を進めてきた映画やパーク、ゲーム、グッズなどが一斉に発表されたため、「スター・ウォーズ」イヤーとなった。

さて、D23 EXPOの最大の目玉は、7500人収容の大会場で行われるラインアップ発表会である。盛りだくさんの内容だったので、実写とアニメに分けて報告しようと思う。

画像1 Photo by Jesse Grant/Getty Images for Disney

さて、今回はディズニーが手がけるアニメ映画だ。ディズニー傘下には、ピクサーとウォルト・ディズニーという二つの優良アニメ会社が存在する。両スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを兼任するジョン・ラセター監督が進行役を務めた。

ピクサーといえば傑作「インサイド・ヘッド」を公開したばかりだが、今秋には最新作「アーロと少年」が全米公開される。恐竜が絶滅を免れた別のタイムラインを舞台に、迷子になってしまった恐竜の若者アーロが、原始人の少年とともに家を探すというストーリーだ。映画やテレビではおなじみの“少年と愛犬”の感動パターンを踏襲しつつ――「E.T.」も同じパターンである――、少年が恐竜、愛犬が原始人になっている点が新しい。実写映画のような写実的な描写や、セリフに依存しない演出などもあいまって、泣かせる映画になっていそうだ。

16年に公開予定の「ファインディング・ニモ」の続編「ファインディング・ドリー」のフッテージも公開された。マーリンやニモと一緒に楽しく暮らしていたドリーに突如過去の記憶がよみがえり、両親との再会を目指して大海を渡るというストーリーだ。ドリーの両親は米カリフォルニアのモントレーにある海洋研究所にいるという設定で、ここで新たな仲間たちと会うことになる。プレゼンテーションでは、新キャラクターであるタコのハンクのビジュアルが公開された。

他にも、メキシコの死者の日をテーマにしたリー・アンクリッチ監督(「トイ・ストーリー3」)の新作タイトルが「ココ(原題)」であると発表されたり、「トイ・ストーリー4」がウッディとボー・ピープとのラブストーリーであることが明かされたが、僕がより興味を惹かれたのは、ウォルト・ディズニー・アニメーションのほうだった。

画像2 (C)2013 Disney. All Rights Reserved.

アナと雪の女王」と「ベイマックス」で勢いに乗っている同スタジオの最新作は、16年公開の「ズートピア(原題)」だ。動物たちが人間のように暮らしている架空都市ズートピアを舞台に、ウサギの新人警官のジュディ・ホップスが詐欺師のキツネ、ニック・ウェイドと協力して事件解決に挑むという相棒コメディである。擬人化された動物という古典的なアイデアに現代的なツイストが加えられているのが特徴で、プレゼンテーションではジュディとニックが資料請求のために役所に立ち寄る場面が公開された。あいにく役所の職員は全員がナマケモノで、作業も会話も極端に遅いという爆笑シーンになっていた。「シュガー・ラッシュ」のリッチ・ムーアが共同監督を務めていることもあって、倒錯した笑いがふんだんに盛り込まれているようだ。

画像3

16年秋には「モアナ(原題)」というミュージカル映画も全米公開される。2000年前のポリネシアを舞台に、大航海に乗り出す少女モアナと半神マウイの物語で、「アラジン」や「リトル・マーメイド」、「プリンセスと魔法のキス」のジョン・マスカー&ロン・クレメンスの監督コンビによる初のCG映画となる。ポリネシア神話に強く影響を受けた作品で、海や火山といった自然が擬人化されたまったく新しいお姫様映画で、ハワイ好きにはたまらない作品となる予感がする。

画像4 (C)2015 Disney. All Rights Reserved.

さらに、18年には「ジャックと豆の木」を翻案したミュージカル映画「ジャイガンティック(原題)」が公開予定だ。こちらは、豆の木を登って天空の世界に到達したジャックが、巨人の少女のおもちゃにされてしまうというツイストが加えられている。「アナと雪の女王」のロバート・ロペスクリステン・アンダーソン=ロペスが作詞・作曲を担当していることもあって、こちらも大ヒットが期待できそうだ。

後編:ディズニー実写映画編に続きます!

[筆者紹介]

小西未来

小西未来(こにし・みらい)。1971年生まれ。ゴールデングローブ賞を選考するハリウッド外国人記者協会(HFPA)に所属する、米LA在住のフィルムメイカー/映画ジャーナリスト。「ガール・クレイジー」(ジェン・バンブリィ著)、「ウォールフラワー」(スティーブン・チョボウスキー著)、「ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたのか」(エド・キャットマル著)などの翻訳を担当。2015年に日本酒ドキュメンタリー「カンパイ!世界が恋する日本酒」を監督、16年7月に日本公開を控える。

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