コラム：編集部コラム　やっぱりアニメはヽ(´▽`)ノ日本が一番 - 第7回

2013年1月18日更新

第7回：アニメ豊作な2012年から続く、2013年の注目アニメは？

2012年は劇場アニメが豊作な年でした。洋画・邦画あわせた興行収入トップ10には、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q」（50億円～）、「おおかみこどもの雨と雪」（42.2億円）、「映画ドラえもん　のび太と奇跡の島　アニマルアドベンチャー」（36.2億円）、「劇場版ポケットモンスター　ベストウイッシュ　キュレムVS聖剣士　ケルディオ」（36.1億円）の4本がランクインし、半数近くがアニメ作品となりました。「名探偵コナン 11人目のストライカー」も32.9億円で全体の12位に入っています。

さらに12月に封切られた「ONE PIECE FILM Z」は、「ヱヴァ：Q」をも上回るハイペースで興収を積み重ね、最終的には70億円に達するとの見方もあります。同作は2013年お正月映画として計上されるので、気が早いですが、今年の興行収入トップ10の1本はすでに決まったと見ていいでしょう。

「ドラえもん」「名探偵コナン」「ヱヴァンゲリヲン」といったシリーズものに加え、細田守監督の完全オリジナル「おおかみこどもの雨と雪」が結果を残せたことは、以前、当コラム（2012年7月コラム参照）でもふれたように、見事なホップ、ステップ、ジャンプとなり、明るいニュースです。

また、「魔法少女まどか☆マギカ」や「TIGER & BUNNY」といった大人向け人気テレビアニメも続々とスクリーンへ進出して話題を集めました。ほかにも公開されたアニメ作品を挙げていくと、「マジック・ツリーハウス」「ベルセルク　黄金時代篇（I 覇王の卵／II ドルドレイ攻略）」「ストライクウィッチーズ劇場版」「ももへの手紙」「虹色ほたる　永遠の夏休み」「図書館戦争　革命のつばさ」「グスコーブドリの伝記」「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's」「放課後ミッドナイターズ」「アシュラ」「伏　鉄砲娘の捕物帳」「009 RE:CYBORG」「花の詩女　ゴティックメード」「ねらわれた学園」などなど、枚挙に暇がありません。映画界においてアニメの存在感が定着したといっても過言ではないと思います。

そして2013年は、スタジオジブリの新作で宮崎駿監督の「風立ちぬ」、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」が夏に同時公開されます。宮崎監督は「崖の上のポニョ」以来5年ぶり、高畑監督にいたっては「ホーホケキョとなりの山田くん」以来、実に14年ぶりの長編新作になります。

どちらかだけでも話題性十分なところを、両巨匠の新作が同時公開されるのは88年の「となりのトトロ」と「火垂るの墓」の2本立て以来ですから、今年の映画界の中心になることは間違いありません（「風立ちぬ」と「かぐや姫の物語」はそれぞれ単独に公開）。

興行収入がすべてではありませんが、昨年は邦画・洋画、実写・アニメ問わず、興収100億円を超える作品は出ませんでした。宮崎監督は前作「崖の上のポニョ」が155億円を記録しており、ひさびさの100億円超えが期待されます。

そのほかには、先述した「まどマギ」「タイバニ」はそろって完結編となる完全新作が公開され、人気テレビシリーズの劇場版では「あの花」や「スタードライバー」「花咲くいろは」もあります。コアなファン層を持つ作品では「とある魔術の禁書目録（インデックス）」「STEINS;GATE（シュタインズ・ゲート）」などの劇場版が公開。ともに自主制作のアニメで注目を集め、いまや人気クリエイターになった新海誠監督と吉浦康裕監督が、それぞれ「言の葉の庭」（新海監督）、「サカサマのパテマ」（吉浦監督）とオリジナルの新作を発表するのも注目です。

また、昨年に引き続き、「機動戦士ガンダムUC」「宇宙戦艦ヤマト2199」「コードギアス　亡国のアキト」といった、いわゆるODSとなるイベント上映作品も劇場で楽しめるアニメとして見逃せません。

下記に現時点（1月15日現在）でわかっている今年の劇場公開アニメを一覧にしてみました。これら以外にも、まだ新作は発表されていくでしょうし、タイトルは発表されているものの公開時期が未定の作品も多数あり、今後も劇場アニメから目が離せません。