映画.com BEST10 2011

2011年を振り返る 興行ランキング&映画.com座談会

12月中旬、都内某所の家庭的な中華料理屋に映画.com関係者が集い、今年の映画業界を振り返りながら来年の展望を語る座談会を開いた。オヤジだらけで酒の入ったグダグダ座談会の行方は……そして、映画界に未来はあるのか?

出演者紹介
  • 映画.comを率いて早13年。なかなか映画を見に行けない編集長(アラフィフ/♂)
  • 某業界通信社のベテラン記者。沈着冷静、温厚な笑顔の裏に鋭い眼光(アラフォー/♂)
  • 某老舗配給会社勤務。業界の裏の裏まで知り尽くすご意見番(年齢不詳/♂)
  • レオーネ、三隅研次、イーストウッドを敬愛する映画.com映画評担当(35歳/♂)
  • 映画.com編集部。映画より若手女優やアイドルが目当ての不埒者(アラサー/♂)
2011年興行収入ランキング(洋画)
順位 作品名 配給 興行収入
1位 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 ワーナー 96億円
2位 パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 ディズニー 88.5億円
3位 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 ワーナー 69億円
4位 トランスフォーマー ダークサイド・ムーン パラマウント 42.5億円
5位 カーズ2 ディズニー 30億円
6位 ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島 FOX 26.8億円
7位 塔の上のラプンツェル ディズニー 25.6億円
8位 猿の惑星 創世記(ジェネシス) FOX 24億円
9位 ブラック・スワン FOX 23.9億円
10位 トロン:レガシー ディズニー 21.2億円
2011年興行収入ランキング(邦画)
順位 作品名 TV局 配給 興行収入
1位 コクリコ坂から 日テレ 東宝 44.6億円
2位 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ(2本) テレ東 東宝 43.3億円
3位 SPACE BATTLESHIP ヤマト TBS 東宝 41億円
4位 ステキな金縛り フジ 東宝 41~45億円
5位 GANTZ 日テレ 東宝 34.5億円
6位 SP 革命篇 フジ 東宝 33.3億円
7位 相棒 劇場版II テレ朝 東映 32億円
8位 名探偵コナン
沈黙の15分(クォーター)
読売/
日テレ
東宝 31.5億円
9位 GANTZ PERFECT ANSWER 日テレ 東宝 28.2億円
10位 映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち テレ朝 東宝 24.6億円

※ 洋画データは文化通信(速報)2011/12/8日付、邦画データは文化通信(速報)2011/12/15日付より掲載

2011年は興行収入が激減!

洋画No.1は「ハリポタ」。シリーズ10年が終幕

邦画No.1はやっぱりジブリ

2011年の映画興行収入は1800億円足らずと、この10年で最低となる見込み。昨年から400億円ほど減って、およそ20%減。なんでこんなにへこんだの?

いくつか理由はあるでしょうけど、1つはやはり震災ですよね。もう1つは東宝配給作品のへこみ。例年だったら邦画がへこめば洋画が盛り返すというパターンもありましたが、今年はそれもありませんでした。2010年は興収100億超えが3本ありましたが、今年は1本もありません。
邦画も50億超えがなく、そこだけで数百億円のへこみ。去年の3Dブームの反動ですよね……とはいっても今年の洋画トップ10のうち3Dでないのは「ブラック・スワン」と「猿の惑星」だけなんですが。

震災で年配層のマインドがかなりへこんでる。映画は作り物だから現実を見たら手控えちゃう。映画見てる場合じゃないと。単館系の大人の作品見る人はかなり減っちゃってるんじゃないかな。

あんまり陰惨な映画は見たくないよね。映画の中で考えさせられるのもつらい。

邦画トップ10は引き続き東宝一強

「怪物くん」は愉快痛快大ヒット!

東映会心の一撃「相棒II」

共感した?「モテキ」

邦画トップ10のうち9本が東宝配給作品です。その東宝も悪かったとは言いませんが、総興収は600億円に届かない見込み。テレビドラマを映画化した作品も想定より興収が少し下がってしまっていると。

大きく当たったのはなくても、ほとんどはコケてはいない。そこはさすがだよね。「コクリコ」は50億いかなかったけど……。

怪物くん」があそこまでいったのが今年一番の驚き。あと、東映は今年、案外よかったんじゃない? トップ10にさん然と輝く東映のこの1本!

相棒II」「探偵はBARにいる」、あとは定番の「仮面ライダー」が3本。全て当たってるね。「探偵」とかよく10億超えたと思うよ。

来年は邦画トップ10が全部東宝になるのではと言われていますが……。

今年は松竹が厳しかったね。「セカンドバージン」しかり、「一命」しかり。「八日目の蝉」の作品評価は高かったけれど。当たったのは「けいおん!」くらいかな。とは言っても、これは2012年正月映画なので来年のランキング対象になるわけだけど。

そういえば単館系では「エンディングノート」がヒットでしたね。1億円を超えました。

あれはドキュメンタリーとしての作りは甘いんですけど、泣かせるところはきちっと泣かせてるんですよね。

それから東宝作品では「モテキ」のヒットも象徴的だったのを付け加えておきましょう。

「モテキ」は長澤まさみのかわいさが神がかってましたね。あとは、ももいろクローバーの「走れ!」を聴いて本当に走り出しそうになる森山未來真木よう子がガツンと食らわせるところは、まるで我が身のようで共感しまくりでした(笑)。

そんなピンポイントでツボにはまってるのは君くらいだろ(笑)。

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