シネプレックスわかば、蝦名栄治支配人に聞く
[文化通信.com] シネプレックスわかば(埼玉県鶴ヶ島市、ワカバウォーク内/04年6月26日オープン)が、映画を媒介に地元住民との関係を構築・強化し、地域での存在感を高めている。蝦名栄治支配人自らが昨年6月の着任以来、地元の行政関係者や学校関係者、企業など外部への営業活動を続けてきた。従来の映画ファンだけでなく、これまで映画を見る機会の少なかった地元住民が、劇場へ足を運ぶきっかけを作る狙いがある。
すでに定番化しつつあるのは、映画公開直前に行われる試写会においてイベント性を持たせる試みだ。試写会を行う際、配給会社任せにするのではなく、あくまで劇場が主体性を持って関わっていく。「アース」(ギャガ配給/1月12日公開)の業務試写に、鶴ヶ島市長を始め行政、学校の関係者ら75名が参加した。ワカバウォークで実施した環境パネル展やWWF募金活動も相まって、環境問題への啓蒙、劇場の動員増につながった。また、「歓喜の歌」(シネカノン/2月2日公開)試写会では、映画に因んで地元の“ママさんコーラス”が上映前に合唱を披露した。「うた魂♪」(日活/4月5日公開)試写会では、坂戸西高校音楽部がやはり上映前に歌を披露した。「『うた魂♪』で歌った高校の先生の奥さんが、実は『歓喜の歌』のママさんコーラスの一人だった。こうした地元ならではつながりを、大事にしたい」(蝦名支配人)。
「カンフーくん」(角川映画/3月29日公開)では、公開に合わせて来日した主演の少年チャン・チュワンが同劇場に来館した。この時は、ワカバウォークの協力を得て、ワカバウォーク内イベントスペースで演武を実施。地元の空手道場や少林寺拳法道場に声をかけ、道場に通う5歳~中学生くらいの子どもたちがバット折り、板割りなどの“技”を披露した。春休み中だったこともあり、イベントスペースは大勢の見物客で賑わった。こうした合唱や演武などのイベントを行うと、参加者だけでなく、“晴れの舞台”を見ようと、その家族や友人らも高い関心を持って劇場や商業施設に足を運ぶため、口コミ効果が大いに期待できる。(※全文は文化通信速報に掲載)


