ボブ・マーリーの楽曲使用をめぐってスコセッシとワインスタインが対決?
ボブ・マーリー
[ニューヨーク 21日 ハリウッド・レポーター] ボブ・マーリーの遺族が、ワインスタイン・カンパニーが企画中のマーリーの伝記映画で彼の楽曲を使用することを認めないと発言していることが分かった。とはいえ、この伝記映画の製作総指揮にあたっているのもマーリーの遺族の一人、未亡人のリタ・マーリーである。
この混乱の背景には、もう1本のボブ・マーリー映画の存在が関係している。マーリー一族が運営するTuff Gong Picturesとスティーブン・ビングのShangri La Productionが製作中のマーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー映画だ。ボブの生誕65周年にあたる2010年2月6日の公開に照準を合わせたこちらの作品の製作総指揮を務めるのは、ボブとリタの息子でミュージシャンのジギー・マーリーだ。
スコセッシ作品のスタッフ側では、ワインスタイン作品がこんなに早く製作に入るとは予想していなかったようだ。しかも後者の公開予定が2009年末とあっては、利害が衝突する恐れがあることから、このままではスコセッシ作品の製作が暗礁に乗り上げるのではと危機感を抱いている。
ジギーは、「家族としては現在このドキュメンタリーに総力を注いでいる。これが父の生涯を父の視点から描くのに最良の企画だと思うからだ」と語った。一方のリタは、伝記映画の基となる彼女の自伝の権利をワインスタイン・カンパニーに売った段階では、「夫の楽曲使用に関しては何も契約書に入っていなかった」としている。
ボブの楽曲を管理するBlue Mountain Musicは、ともかくワインスタイン作品の公開を2015年まで延期してほしいと望んでいる。すでにハーベイ・ワインスタインとの交渉に入っているようだが、同社のスポークスマンが「ご遺族の意見を尊重し、お互いに利益を得られる方策を見いだしていきたい」と語っている通り、泥沼化する心配はないようだ。



