アカデミー外国語映画賞候補「モンゴル」で浅野忠信の妻を演じた女優の素顔
[カザフスタン 25日 ロイター] 今年度のアカデミー外国語映画賞にノミネートされたカザフスタン・ドイツ・ロシア・モンゴル合作映画「モンゴル」で、浅野忠信演じるチンギス・ハーンの妻ボルテを演じたモンゴル人フラン・チュルーンは、女優になるつもりなどまったくなかったという。
「軍隊に入りたかったんだけど士官学校の入学に失敗して……だから私が女優になったのはまったくの偶然なの」と、チュルーンは「モンゴル」の撮影が一部行われた南カザフスタンにある田舎の一軒家で語った。
ロシア人のセルゲイ・ボドロフが監督した、総製作費1500万ユーロ(約24億円)の大作「モンゴル」は、カザフスタンで史上初のアカデミー賞ノミネートとなった。撮影は主として中国北部とカザフスタンの大草原で行われたが、この国にもやはりモンゴル同様多くの遊牧民の末裔たちが暮らしている。
今から2年前、チュルーンはモンゴルの首都ウランバートルの中国大使館でビザの申請のために並んでいたところをスカウトされ、ボルテ役に抜擢された。「キャスティング・エージェントが近寄ってきて、モンゴル人かと聞かれたの。それが始まり。学生だった私には大変な挑戦だったけど、撮影でいちばん簡単だったのは馬に乗ることね。モンゴル人なら誰だってできるもの」
結果的に「モンゴル」は、チュルーンの人生を大きく変えることになった。端役で出演していたカザフスタン人男性と結婚し、カザフスタンで暮らすようになったからだ。「カザフとモンゴルはよく似ている。私たちはみな遊牧の民なのよ」



