バズ・ラーマンの新作「オーストラリア」に活気づくオーストラリア映画界
地元が期待を寄せる「オーストラリア」
[シドニー 16日 ハリウッド・レポーター] 今年のオーストラリア映画界を代表する映画を1本選ぶとしたら、それは間違いなく、タイトルもそのものずばりの「オーストラリア」になるだろう。
バズ・ラーマン監督による総製作費1億3000万豪ドル(約126億円)の一大ロマンス映画には、ここ数年好調の波に乗るオーストラリア映画界の様々な様相が反映されている。先月には撮影も終了し、今年後半の公開が予定される同作に地元が寄せる期待は大きい。
まずキャストだが、ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンを筆頭に、ブライアン・ブラウン、デビッド・ガルピリル、ジャック・トンプソン、デビッド・ウェンハムといったオーストラリア人俳優が勢揃いする。
もちろんタイトルが示唆する通り、映画は全編オーストラリアの大自然や美しい町並みを舞台に撮影された。それこそ、これまで海外の撮影隊をこの地に引きつけてきた最大の要素だ。すでにオーストラリア政府観光局も、本作とのタイアップで観光客を呼び込もうと、ラーマン監督との話し合いを始めたという。
オーストラリア映画史上最大とも言えるこの作品が可能になったのも、「時機を得たからだ」とラーマン監督は言う。先月、地元紙の取材に彼は「僕たちはまさに好機を捉えたのだと思うし、この国でも大規模な映画製作が可能だということを示したい」と語り、現在この規模の作品を自国で賄えるのは、アメリカを除けばオーストラリアしかないと自負をにじませた。
最終的な結果はどうあれ、すべて「オーストラリア」で構成される映画を作るというラーマン監督の勇気が、業界に新たな自信をもたらしたことは間違いない。



