[文化通信.com] 香港貿易発展局とユニジャパン共催の「日本―香港 コンテンツ・コラボレーション・シンポジウム」と「香港映画100周年記念レセプション」が10月20日、東京の六本木ヒルズ内アカデミーヒルズ51階・ヒルズクラブで開催され、日本・香港の多くの関係者が詰め掛けた。
東洋のハリウッドと称され、100周年を迎える香港の映画・エンタテインメント産業は、アジア地域との共同制作を数多く手掛けており、世界から注目を集めている。更には「経済貿易緊密化協定(CEPA)」のもと、巨大な中国本土マーケットへの優先的参入権が与えられており、世界中のエンタメ業界から、大中華市場へのゲートウェイとして大きな関心が寄せられている。
シンポジウムでは、香港のコンテンツ・エンタメ産業に関する最新情報と共に、中華圏への事業展開を目指す日本の企業に向けて、香港を活用した新たなビジネスモデル構築の提案がなされた。日本からはフルCG映画「ファイナル・ファンタジー」や松本人志監督「大日本人」「しんぼる」のVFX監督を務めた瀬下寛之氏(カシオエンターテイメント常務取締役)、香港からは「スージー・ウォンの世界」や「将軍」を手掛けた香港映画界の重鎮フレッド・ワン氏(香港国際映画祭名誉事務局長、サロンフィルムズ取締役)、映画制作会社イレジスティブル・フィルムズ(IF)のゼネラルマネージャー、ローナ・ティー氏が登壇し講演した。
「日本―香港 共同制作ケーススタディ パネルディスカッション」では、キネマ旬報映画総合研究所所長の掛尾良夫氏がモデレーターを務め、ワン氏と瀬下氏が吉本興業と制作準備を進めているCGアニメ「FLY,BABY FLY(原題)」について紹介。この企画は、アジアのクリエイターが制作する、子供たちへのメッセージを込めたアジアオリジナルのファンタジーストーリーで、アジア地域による共同の作品・仕組・ツール・人材育成という“メイド・イン・アジア”を目指すもの。さらに映画に留まらず、その作品世界はゲームにも派生させ、ヴァーチャル・ファンタジーの世界と現実世界の融合を試みる。2011年公開を予定し、メインターゲットは5歳~10歳の子供たち。アジアマーケットからグローバルマーケットを見据える。



