[文化通信.com] フィルム・クレッセント製作「育子からの手紙」(配給:『育子からの手紙』製作委員会)が、2010年陽春、全国ロードショーと決定した。
1989年、ひとりの主婦がノンフィクション処女作を刊行した。副島喜美子著「育子からの手紙~十五歳、ガンと闘った日々」(筑摩書房刊)である。本作では、実話であるその著作を、舞台を現代に置き換えて映画化した。
喜美子は、小学5年生以来36年も経過して再発した結核性股関節炎の治療のためにある病院に入院し、隣のベッドに入院した13歳の少女と出会う。少女の名前は育子。母娘ほどの年齢の離れた二人は、夜の病室でお互いを慰めたり、励ましたりするうちに、かけがえのない友情で結ばれていく。だが、非情にも病気は進行し、育子は闘病3年を経て帰らぬ人となってしまった――。育子の「生」と「希望」を、世に伝えたい一心で著者が記した原作は、ロングセラーとなって現在に至っている。(105分)
キャストには、「まぼろしの邪馬台国」(08年)などで若手演技派女優として高評される宮崎香蓮、そして原日出子が原作者である喜美子を演じる。さらに、有森也実、天宮良、颯太、田中実、中西良太、渡辺梓らの他、渡瀬恒彦、佐藤B作といったベテランが脇を固めている。
監督は、「しあわせになろうね」(98年)他多数の映画・テレビの演出を手がける村橋明郎。そして製作を、「ひかりごけ」(92年/熊井啓監督)、「ちぎれ雲/いつか老人介護」(99年/山口巧監督)、「かかし旅」(06年/冨永憲治監督)などのフィルム・クレッセントが手がけた。



