子連れの親が対象の上映、シネコン各社に広がる
[文化通信.com] シネコン各社で、小さな子どもを持つ親を対象にした上映が、少しずつ広がっている。子どもが小さい時分は、映画館に足を運びにくいもの。祖父母や託児施設に子どもを預けて映画を見ることは以前からあったが、数年前から子連れの客に限定する、あるいは優先する上映が増えてきた。各社で名称は異なるが、照明・空調・音響を子ども用に設定、ベビーカーの無料預かりなどは共通している。他にベビーベッドを設置するなどして、オムツ交換や授乳ができるスペースを確保する劇場もある。上映作品の選定は、子ども向けというよりも、むしろ親が好む映画が選定されることが多い。週1回、月1~2回、不定期など開催頻度にバラツキはあるが、平日の1~2回目の上映をその対象とすることが大半だ。料金は通常料金の場合が多いが、劇場によっては1300円や1000円で実施することもある。
ワーナー・マイカルは、04年7月に西大和(奈良県)で「ウィズ・キッズ・シアター」を開始して以来、現在は全10劇場で実施中だ。大宮(さいたま市)では、この6月から新サービス「シネマDEデンタル」を開始。同シアターの上映終了後に子どもの歯科検診とフッ素塗布を無料で提供するというもの。もともとは実際に子どもを持つ同社社員のアイデアで、大宮サティに同居する歯科の協力を取り付けた。10日に試験的に実施したところ大好評で今後の継続を決定、第2回を24日に実施する。一方、港北ニュータウン(横浜市)では07年4月の開業当初から、土曜日を含む週2回の開催。土曜日は平日には参加できない父親の姿も目立つ。
TOHOシネマズの「ママズ・クラブ・シアター」は03年10月に六本木ヒルズ(東京都)他で、この種の上映としては国内で初めて開催された。現在は35劇場で実施。6月6日に新装開業したTOHOシネマズ秋田(旧・イオン秋田TOHOシネタウン)でも、新たに8月下旬から開始する。独立系ではシネマイクスピアリ(千葉県)が06年1月から「ウィズキッズシネマ」を毎月1回開催し、この6月で通算28回を数える。西日本ではフューレック(旧・藤本興業)のエーガル8シネマズ(広島県)が、「ママ&キッズシアター」を毎月2回開催している。
東京・立川のシネマシティは、地元の子育て支援サークル、行政と組んで「シネマのたまてばこ」をスタート。6月2日に開催した第2回目では、0歳児の親及び妊婦に限定し、無料の試写会という形で実施した。近隣のMOVIX昭島(東京都)は6月27日に「ママシネマ」を初開催する。

