角川シネプレックスの07年度実績、松永専務に聞く
[文化通信.com] 角川シネプレックスは、07年度(07年4月~08年3月)の興行実績(概数)をまとめた。同社の劇場数は現在、シネコン(12サイト・106スクリーン)とミニシアター(3サイト・6スクリーン)を合わせて15サイト・112スクリーン。07年度は他の興行会社と同様、厳しい興行状況にあったが、物販収入は大きな伸びを見せており、今後の同社を方向づける要素ともなりうる。松永健次専務取締役に聞いた。
▼07年度の年間動員は、枚方(06年12月オープン)、新宿(同)、岡崎(07年7月)の3サイトが寄与したにも関わらず、全社比較で前期比104%にとどまった。既存館対比はシネコンが93%、ミニシアターが86%と厳しかった。興収も同じ傾向で、全社比較で103%、既存館対比でシネコンが91%、ミニシアターが84%と、興収単価が下がっている。
▼パンフレットを除く物販の売上(コンセッションは含まず)が大きく伸びた。全社比較で前期比138%を記録し、動員・興収の伸び率を30%以上も上回った。これには3つの大きな要因が挙げられる。(1)07年9月1日公開「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序」の大ヒットで関連グッズが売れた。(2)11月、幕張(千葉市)のロビー内に、ケロロ軍曹のグッズのみを扱う「ケロロショップ」を常設オープン。ネット通販以外では手に入りにくい商品を揃え、予想を上回る売上を計上している。幕張メッセでのイベント「電撃15年祭」(11月24・25日)とも連動させた。因みに、幕張以外の劇場でも、ケロロ軍曹の劇場最新作の公開時期(毎年3月~GW)に、ケロロ軍曹のグッズコーナーを臨時開設してきた。
▼(3)今年3月1日には小倉(北九州市)のリニューアルに合わせ、ケロロショップを発展させた「ケロケロショップ」を、ロビー内に常設オープンした。ケロケロショップは、コミック誌「ケロケロA(エース)」初のオフィシャルショップであり、ケロロ軍曹グッズの他、同誌連載漫画のグッズ(ガンプラなどバンダイ系)も充実させ、売上は非常に好調。そこで、このケロケロショプを、つくば(茨城県)の5月21日リニューアル時に開設することを決めた。つくばは4月下旬から夜間工事、5月19・20日は完全休館とし、開業(00年7月)以来初の大規模改装を実施し、シックな装いに新装する。つくばでの動向を見て、ケロケロショップの他劇場への展開を検討していく。


