TOHOシネマズの新雑誌「T.」売上好調、伊奈取締役に聞く
[文化通信.com] TOHOシネマズ(株)の直営劇場限定で販売中の新雑誌「T.(ティー)」が、3月14日の創刊以来、好調な売れ行きを見せている。伊奈正晴取締役営業本部長に、創刊までの経緯を中心に話を聞いた。
▼映画興行各社は厳しい経営状況が続いている。そんな中、新雑誌を創刊したのは、劇場の売上、来場者を増やしたいのは勿論だが、映画館で何かをやっているという印象を与えて、映画に目を向けてもらうきっかけにしたいという狙いがある。発行・編集は角川メディアハウスが、共同発行・販売は当社が担当する。昨年2月より劇場で配布している無料の映画情報誌「TOHOシネマズマガジン」(毎月1日発行)は、角川メディアハウスが編集を手がけており、角川メディアハウスとは以前から劇場限定の有料雑誌を制作する方向で話を進めてきた。「TOHOシネマズマガジン」は今後も発行を続け、“TOHOシネマズ”ブランドをより一層浸透させていく。
▼「T.」の創刊号(144ページ)は、全国56サイト(共同経営の札幌シネマフロンティア、新宿バルト9、広島バルト11を除く)で3月14日より販売。発行部数は公称5万部。表紙は3種類(松本潤、加瀬亮、松山ケンイチ)で、価格は各800円。劇場でしか手に入らないというプレミアム性、お客様に表紙を選んでもらう楽しみなど、映画館発の話題を提供できた。告知は当社HP、シネアドなどに限られていたが、売れ行きは好調。4月3日現在、5サイト(スカラ座/みゆき座、流山おおたかの森、サンストリート浜北、木曽川、伊丹)で完売した。当社の劇場がない地域の方から“TOHOシネマズの劇場以外で購入する方法はないか”との問合せも多いが、当社劇場での独占販売が大きな売りであり、やむを得ずお断りしている。「T.」販売開始後も、パンフレットなど他の物販の売り上げは落ちていない。
▼「T.」の誌面構成は、月刊誌「Cut」をイメージした。パッと見て、キレイで格好良く、グラフィック中心。そこに最新の映画情報、ハリウッドのインサイダー情報などを盛り込んだ。季刊発行を目指しており、第2号は初夏発行を予定。表紙の種類や人選(日本人か外国人か)など、現在第2号の内容について検討を重ねている。


