「エディット・ピアフ/愛の讃歌」が生んだもう1つのサクセスストーリー
[ロサンゼルス 22日 ビルボード] マリオン・コティヤールがアカデミー主演女優賞を受け取る姿を、南仏の自宅で特別の感慨をもって見つめていた人がいる。フランスのステージ歌手、ジル・アイグロー。映画「エディット・ピアフ/愛の讃歌」で披露されるピアフの楽曲のほとんどを実際に歌っていたのは彼女だ。
この作品をきっかけに、コティヤールは一躍スター女優の仲間入りを果たしたが、アイグローにも転機が訪れることになった。ピアフの曲全19曲を収録したデビューアルバム「Words of Love」が、アメリカ国内でリリースされることになったのだ。しかも、そのプロモーションを兼ねた2度の米国内ツアーも決定している。
そもそも、アイグローが「エディット・ピアフ/愛の讃歌」に参加した経緯からして一種のミラクルと言っていい。
以前からステージでよくピアフの歌を歌っていたアイグローは、ピアフの楽曲だけで構成するコンサートをやることにした。その頃、長年ピアフの右腕を務めてきたジヌー・リシェがピアフに関する著書を出版し、サイン会を行った。そこに出かけたアイグローは、ついでにコンサートの話をした。するとリシェは、じゃあ今ここで歌ってみてもらえないかと言ったのだという。そしてアイグローの歌を聞いたリシェは、その場でオリビエ・ダアン監督に電話してこう言った。「オリビエ、あなたに会わせたい人がいるのよ!」。その2週間後には、アイグローはパリで「エディット・ピアフ/愛の讃歌」のレコーディングを行っていたという。



