脚本家の次は俳優組合!?新たなストライキの可能性に備えるハリウッド
霧の中に浮かぶハリウッドの看板
[ロサンゼルス 5日 ロイター] 脚本家のストライキという物語の結末は明かされたが、今度は俳優たちを主役にした続編が作られることになるかもしれない。
米脚本家組合(WGA)によるストの終結と共に、TV業界が滞っていた番組制作をさっさと再開させた一方で、映画会社はフル稼働できない微妙な立場に置かれている。それというのも、今度は米俳優組合(SAG)が6月30日の契約更改を前に、ストも辞さない構えを見せているからだ。必然的に、製作者や監督の側では、それまでに撮影を終了させる見込みのない企画に着手するのを躊躇することになる。
標準的な映画の撮影にかかる日数を60日として、その間の休日に加えて期間延長や撮り直しの可能性を考慮すると、4月以降新たにクランクインする主要スタジオの作品は皆無に等しいのではないかと専門家は指摘する。ある大手俳優エージェントの関係者も、「ほとんどのスタジオが、6月30日以降にずれ込む可能性のある作品にはゴーサインを出していないようだ」と語っている。
WGAのストで疲弊しきったハリウッドで再びストが起きるとは考えにくいというのが大方の意見だが、万が一製作が中断された場合のリスクを考えると、スタジオ側も慎重にならざるをえないようだ。おそらくはその影響だろう、4月にクランクインが予定されていたスティーブン・スピルバーグ監督の新作「The Trial of the Chicago 7(シカゴ7裁判)」の製作延期も報じられている。
その一方で、ジョージ・クルーニーやトム・ハンクスら大物俳優がスト回避のために動き出しており、今後もその動向から目が離せない。



