「アメリカン・アイドル」、高視聴率ながらアルバムセールスは低迷
[ロサンゼルス 12日 ビルボード] 4時間の特番でシーズン7が始まったばかりの「アメリカン・アイドル」。米脚本家組合のストライキの影響で放送中止になっている番組も多いことから、平均視聴者数は昨年の3000万人を大きく上回ることが予想されている。
だが番組出身の“アイドル”たちのアルバムセールスは、クリス・ドートリー率いるバンド、ドートリーがデビュー作で360万枚を記録するなど一部の例外はあるものの、今ひとつ芳しくない。“アイドル”との契約を相次ぎ打ち切ったレーベルも、高視聴率がその後のキャリアを約束してくれるわけではないと指摘する。売れるか否かはやはり、彼らの音楽性によるようだ。
ただ、視聴率とアルバムセールスが別物であることは、番組側も当初から認識している事実。むしろ問題は、最近の“アイドル”に強烈な個性が欠けている点だという。
対策として番組では今後、“アイドル”のプロモーションに一層力を入れる。具体的には、バックステージ映像やPVや曲のiTunes独占販売を予定している。また、番組内ではゲスト出演者を減らしてファイナリストのプロフィール紹介に重点を置く。その一環として、従来のように審査員ではなく、ファイナリストの両親に選曲を任せる方式も導入する予定だ。
ただし、移ろいやすいこの業界のこと、そうした努力が必ずしも実を結ぶとは限らない。04年のデビューアルバムが590万枚の売上を記録したケリー・クラークソンにしても、その後も着実に曲を発表しているとはいえ、07年のアルバムの売上はわずか73万2000枚だった。


