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坂本龍一が“日本のジョブズ”待望論 「LIGHT UP NIPPON」を応援

 
トークショーに出席した坂本龍一

[映画.com ニュース] 音楽家の坂本龍一が7月9日、東京・新宿バルト9で行われた「LIGHT UP NIPPON 日本を照らした、奇跡の花火」のトークショー上映会に出席した。東日本大震災から5カ月後の2011年8月11日、被災地や日本全体を元気づけようと、太平洋沿岸の被災地を中心に10カ所で同時に花火を打ち上げたプロジェクト「LIGHT UP NIPPON」に密着したドキュメンタリー。坂本は本作へ楽曲を提供しており「参加した理由? 単純に高田くんの発想がユニークだなと思って。そもそもどうして思いついたの?」と同席したプロジェクトの発起人・高田佳岳氏のバイタリティをたたえていた。

さらに坂本は「国の形は、そこに暮らす人間によって出来上がるもの」と持論を展開。「日本にスティーブ・ジョブズみたいな人間が出てくるかわからないけど、そういう人材が5、6人と現れれば、日本はもっと評価されるし、高田くんはその素質がある」と太鼓判を押した。

高田氏は今年も8月11日に第2回の花火大会を開催するため奔走中だが「世の中の雰囲気として、被災地への注目が薄れ、風化が始まっている。寄付金のペースも昨年に比べると落ちている」と報告。東北の若者にとって、花火や祭りは一大行事だと説明すると、坂本は「事情を知らない人たちは、きっと『しょせん、花火でしょ?』と思うのかも。そこをもっとアピールして、理解してもらうのがいいんじゃないかな」と助言した。

花火大会の事務局では、プロジェクトの永続的な継続のため「映画鑑賞料金が復興支援の花火に変わる」というオンラインでの有料上映を実施。高田氏は「募金や協賛が厳しくなるなか、映画を楽しみながらちょっとドネーション(寄付)が生まれるのはいい形だと思う」と協力を呼びかけていた。