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高畑勲、「赤毛のアン」制作は「毎回綱渡りだった」

 
緊迫した制作の舞台裏を告白

[映画.com ニュース] 1908年に出版されたカナダの女流作家ルーシー・モード・モンゴメリーの「赤毛のアン」が原作の「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」の公開記念試写会が7月12日、東京・赤坂のカナダ大使館で行われ、高畑勲監督が登壇した。

同作は全50話あるTVシリーズのうち、高畑監督が第1~6話を劇場版として1989年に再編集したもの。孤児院からカスバート家に引き取られてきた少女アンが、カナダ・プリンスエドワード島の美しい自然のなかで、自分の居場所を見つける姿を描く。場面設定・画面構成を宮崎駿が手がけた。

高畑監督は、「とにかくスケジュールが大変だった」とTVシリーズ制作を述懐。1週間で1話30分を完成させるというハードなスケジュールのなか、「まだ線画しかない状態で、声優さんたちにアフレコしてもらうこともしょっちゅう。苦労をかけた」という。スタッフもTV放送時に初めて完成版を見るという状況で、「毎回綱渡りだった」と語った。

アンのキャラクター造形については、「日本語がマッチする演技をさせつつ、思春期を迎えた西洋人のおしゃべりで表情豊かな雰囲気を両立させることに苦労した」。日本語が英語をはじめとする言語に比べて、単調なため「英語だと大げさな演技も自然に見える。この作品を通して、日本語がいかに特殊な言語体系をもっているかが分かった」と話した。会場にはアン役の声優・山田栄子も駆けつけ、高畑監督と久しぶりの再会を果たした。

「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」は7月17日から公開。